佐藤和真「こいよ、ゴブリンの王。俺が相手だ!」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2020/04/08(水) 01:35:44.32 ID:/F2ygRZ3O
「あいつら……まだ半日だぞ」
「そろそろ日が暮れるわね」

口論となったのは朝飯時。
それから半日で奴らは捕まった。
こんなこともあろうかとウィズ魔法具店で魔力追跡式発信器を買っておいて良かった。
あいつらの位置が山の中に移動したのを見て危機を察し駆けつけた俺とアクアは、丁度、縛られてゴブリンの巣である穴蔵に運び込まれる2人の姿をたしかにこの目で確認した。
日没が差し迫っており、焦りが募る。

「今から街に戻って応援を呼ぼうにも時間がない。その間に孕み袋になっちまう」
「救助する頃には元気なゴブリンの赤ちゃんを産んでいるかも知れないわね」

笑えない話だ。だから言わんこっちゃない。

「考えるより行動だ。まずは見張りをやる」
「大丈夫? 怖くない?」
「怖いなんて……言ってられるかっ!」

ヒュン!
千里眼で狙いをつけた見張りに矢を放つ。
寸分違わず、狙い通り眉間を貫いた。
赤い血を見て気分が悪くなるが、堪える。
ゴブリンの増援が穴から現れる気配はない。

「いくぞ、アクア!」
「カズマさんはたまにカッコいいのよねぇ」

お前もたまには緊迫感を持つべきだと思う。


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