佐藤和真「こいよ、ゴブリンの王。俺が相手だ!」
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12:名無しNIPPER[sage saga]
2020/04/08(水) 01:55:48.20 ID:/F2ygRZ3O
「ダクネス、時間を稼げ」
「わかった」

短く告げると、同じく短く返してきた。
ダクネスとゴブリンキングがぶつかる。
その間に、ウィズ魔法具店で購入したマナタイトをめぐみんに手渡し、魔力を回復。

「カズマ、充填完了です!」
「ダクネス! 下がれ! めぐみん! 撃て!」
「エクスプロォオオオオジョンッ!!!!」

大切に磨いていた鎧をボコボコに凹ませたダクネスを下がらせ、爆裂魔法を放つ。
これがいつもの勝ちパターン、なのだが。

「マジか……避けやがった」

ダクネスが飛び退るのと同時に、ゴブリンキングも回避した。脚力も化物じみているらしく、あれでは爆発範囲内に留め置けない。

「グギャギャギャギャギャギャッ!!!!」
「チッ……馬鹿にしやがって」
「カズマ! 私もろともやるしかない!!」

耳障りな嘲笑に苛立ちが募る。落ち着け。
幸い、マナタイトはまだある。ダクネスならば爆裂魔法に耐えられるとはいえ、奴が一緒に爆発に巻き込まれてくれるとは思えない。

「いや、めぐみん。ひとまずまたマナタイトで魔力を補給したら穴蔵を潰してくれ」
「ゴブリンの巣をですか?」
「ああ、群れると面倒だからな」
「どうするつもりですか?」
「あいつに一騎討ちを挑む」

まったくらしくない。だがここが正念場だ。


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