27: ◆3xQXQ8weeA[sage saga]
2020/04/06(月) 00:35:41.39 ID:6AqSaR5m0
「灯織の大学はこの家と反対側だろ? 俺の家からとなると余計遠くなるし。そもそもご両親はこの事を知っているのか?」
「! は、はい……」
「……もしかして反対されてる?」
「い、いえ!」
「はいこっちみてー。目をあわせて。もっかいだけ聞くから本当の事言ってくれ」
「……され、ました……」
「ほら。やっぱり」
「うああああやっぱりっていったぁぁぁぁ」
しまった。つい本音が漏れてしまった。
そもそも、昨日ご両親から説得を頼まれた身である。正直灯織のご両親は同棲については反対しているし、彼女がそれをするだけの財力をもってしまっていることもまた頭を悩ませているのだ。
理由はわかる。大学での授業や勉学、それとアイドルとの両立。大学側から譲歩はもらっていても万全にこなすには考える事は少ない方がいい。今だって家事は灯織がやっているし、今のところ両立はできているものの、ご両親としてはこれ以上負担を増やさせたくはないと言っていた。
よって反対する理由は推して知るべし。お互い話し合ったはず、なのだが。
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