26: ◆3xQXQ8weeA[sage saga]
2020/04/06(月) 00:35:06.25 ID:6AqSaR5m0
「ひっぐ、ぐすっ、ひっ、なんでっ、だめなんですかぁ……!」
お互いに席に座り、俺は灯織の隣へ。
嗚咽を漏らしながら肩にすがりつき、今しばらく泣いている。ときどき漏れる言葉は俺への疑問であるとかひどいとか大体文句ばっかりだ。
泣いて赤くなった目でキッと睨まれると、例え身長差があってもたじろいでしまう。
「落ち着いてくれ灯織。別に灯織と住むことが嫌ってわけじゃないよ」
貞操の危険は大いに感じるがそれは黙っておこう。余計大声で泣きだしかねない。
「ひっぐ、ひっぐ、じゃあなんでなんですか……?」
「いきなり90万って言われてもちょっと急には」
「わ、私が払いますからぁ……!」
「二人の家だし面目潰れるしご両親に報告できないからやめてくれ」
「じゃ、じゃあおっぱいなんですか?! おっぱいがたりないんですか!?」
「どうしてそうなったんだよ!? 脈絡なさすぎて風邪ひきそうなんだが!?」
「うぇぇ……」
どうしようもない。さめざめと泣いている灯織に手は付けられない。とりあえず宥めなければ。というよりも確認すべきことがある。
44Res/23.67 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20