【鬼滅の刃】「桜と梅と」【ぎゆしの】
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32:名無しNIPPER
2020/04/04(土) 14:28:04.96 ID:TJReGnPWO
「胡蝶…」

 あいも変わらず、冨岡さんは私に話しかけてくる。

「すいません、私をずっと中に入れようとしてくれていたんですね」
以下略 AAS



33:名無しNIPPER
2020/04/04(土) 14:28:51.37 ID:TJReGnPWO
「前にも言ったが、俺は梅が好きだ」
「へ?」

 それはどういう意味だろう。そんなことはないとわかっているけれど、冨岡さんに限って絶対にないとはわかっているけれど、そういう意味かと思ってしまう。



34:名無しNIPPER
2020/04/04(土) 14:29:30.60 ID:TJReGnPWO
「と、冨岡さん、そんなこと言ってたら勘違いされますよ?」
「…だから、勘違いではない」

 また絶妙に言葉が足りない。どっちの意味だろう。本当に、本当に彼は意味がわかっているのだろうか。桜よりも梅が好き、そんな人がいたとしたら…


35:名無しNIPPER
2020/04/04(土) 14:30:14.62 ID:TJReGnPWO
「あら?しのぶちゃん、どうしたの?顔が真っ赤よ、桜みたい」
「え!?いえ、べ、別に…」

 甘露寺さんに指摘される。そんなに顔に出ていたのか、感情を制御できないのは未熟者。早く心を沈めなければ。


36:名無しNIPPER
2020/04/04(土) 14:31:09.83 ID:TJReGnPWO
「桜?いや、ここまで真っ赤だと…」
「うむ!まるで梅干しのようだ!」
「へェ、なんだそんな顔も出来んじゃねェか」

 そっちの顔の方がずっといい。みんなが口々にそう言っているけれど、私には最後の冨岡さんの言葉しか聞こえなかった。


37:名無しNIPPER
2020/04/04(土) 14:31:41.33 ID:TJReGnPWO
「ほらな、梅は綺麗だ」

終わり


38:名無しNIPPER[sage]
2020/04/04(土) 18:31:57.46 ID:xaLizcvqO
激甘の呼吸


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