59:☆I ◆AL0FHjcNlc[sage saga]
2020/03/30(月) 22:40:22.50 ID:pVyNxzTm0
━━━━━━一方━━━━━━
【街路地】
美優「落ち着いてください、Pさん」
美優「焦る気持ちも分かりますが、こんな無茶に体力を消耗していたら貴方が先に参ってしまいます」
P「……すみません」
美優「Pさん、何故ここまでするんです? もう何度も転んで、スーツもボロボロじゃないですか」
P「……アイドルのために尽くすのは、当然の事です」
P「ただ……」
P「以前、見たことがあるんです。不幸の手紙を読んでしまって……潰れていったアイドルを」
美優「……!!」
P「本当に可哀想でした。天真爛漫が服を着たような可愛らしい女の子が………、仕事も放り出すようになり、うって変わって性格も荒み、見る見るうちにやせ細り……そして…………っ」
美優「……Pさん」
P「自分を否定したファンに向き合うのが嫌になったんでしょう。周囲の人間を信じられず、疑心暗鬼になっていったんでしょう」
P「……ご飯ものどを通らない程に、本当に辛かったんでしょう」
P「俺……、高峯さんと生放送の記念に、お祝いするって約束したのになぁ……」
美優「…………っ」
美優「……Pさん。今、ちひろさんが車で来てくれるらしいです。まずは高峯さんの家に向かいましょう」
━━━━その頃━━━━
【ラーメン屋】
のあ「んむ……」ズズー
のあ「(……お、おいしいっ!)」モグモグ
のあ「(すごい食べごたえがある太い麺……、おいしい……)」モグモグモグモグ
貴音「(うどんの様にもっちりとした極太の麺に、どっしりとした背油のどろどろな濃厚な豚骨スープがぎゅうっと良く絡み、とめどなく次々と口の中に運んでしまう程………あぁ、否定のしようがありません)」
貴音「(これぞらぁめん……。まことに美味です)」ズズー
のあ「はぐっ」
のあ「(あぁ、柔らかい。てかてかの脂ががっつりしてる)」ガツガツ
貴音「(店主殿自慢の自家製ちゃーしゅーは、とろとろのほろほろで……、口の中に入れてしまうとそのまま溶けてしまうかの如く、まるで色気すら感じる柔らかさ)」
貴音「(炙ったタレの香ばしい焦げの香りが、また絶妙に食欲をそそります)」
のあ「はふ、はむ…………ぷはぁ」
のあ「(濃い、とにかく濃厚で……体に満足感が染み渡る。本当においしい)」
のあ「(あぁ、感動的。なんだっけ、なんかさっきまで色々と考えてたけど……)」
のあ「(まあいいや。とにかく食べよう)」
のあ&貴音「(……♪)」ズズー
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