40:☆1/3 ◆AL0FHjcNlc[sage saga]
2020/03/30(月) 22:10:52.82 ID:pVyNxzTm0
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【事務所近くのパスタ屋】
紗枝「(はぁ〜……っっ♪)」
のあ「……」モグモグ
周子「紗枝ちゃん? フォーク止まってるよ?」
紗枝「あっ!!」
紗枝「す、すんまへんなぁ………その、見惚れてもうて……♪」カチャカチャ
のあ&周子「??」
紗枝「周子はん、今日は誘ってくれはって、ほんにおおきになぁ♪ うちな、この日は一生忘れへんよ♪」
周子「そ、そーすか? そないな大げさな……たかがパスタやん」
のあ「……」モグモグ
紗枝「え、えへへ……♪ あ、あの、高峯はん?」
のあ「……」モグモグ
紗枝「高峯はんは、その、周子はんと……、ええと、仲がよろしいんどすか?」
のあ「……」モグモグ
のあ「……周子ちゃ───」
のあ「───周子、話してないの?」
周子「ちゃんでいいよ。いいや、前に話した」
周子「話したハズ、だけど……」
のあ「?」
周子「(説明しよー)」
周子「(小早川紗枝ちゃんは、高峯のあさんが非常に気にかかっているらしく)」
周子「(のあさんの話題になると、人が変わったように、ものすごい勢いで喰い付いてくる)」
周子「(ただし)」
周子「(紗枝ちゃんが思い描く理想ののあさん像とかなり喰い違う現場を目撃したり、聞かされたり、受け入れ難いジジツを叩き付けられると!)」
周子「(乙女のか弱い心を崩壊から防ぐため、無意識に、その記憶が吹っ飛んだり書き換わったりする!! これを心理学的に“防衛機制”と呼ぶとかなんとか)」
周子「(きっと今日の出来事も『一生忘れへんよ♪』とか言ってたけど、何らかの形で改変されるに違いない。本人に悪気はないのだが、あたしにも手の付けようがない)」
周子「(……ちなみに)」
周子「(ウチの事務所にまだ他に何人か、のあさんの事になると大泣きしたり幼児退行したりと、似たような防衛機制や解離性健忘を起こす連中がいるけど、それはまた別の話)」
のあ「……親戚よ」
紗枝「はー♪ そないなんどすかぁ♪ いやぁ、ええなぁ周子はん♪」
紗枝「そや。どないしはったら、ウチも親戚になれへんやろうか……?」
周子「それはムリやないかな」
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