40:名無しNIPPER[saga]
2020/03/29(日) 17:00:56.11 ID:O0jAO63X0
――芙美台山麓
エミリー「……」
エミリー(育吾郎さまの愛刀……今の私にはとても心強いです。どうか私を導いてください)
エミリー「いざ、参りましょう」
ひなた「エミリーちゃーん!」
エミリー「ひなたさん!」
ひなた「はぁ、はぁ……間に合った。エミリーちゃん……その、あたし……こんな大変なときだってのに、何もできないで……」
ひなた「せっかく今まで剣の稽古をつけてもらってきたのに、あたし鬼が来てからずっと、怖くて家の中でずっと震えてたんさ……」
ひなた「なんのために稽古を受けさせてもらったんだろうね。こんなんじゃ、死んだ兄ちゃんにも笑われてしまうわ……」
エミリー「ひなたさん……いいえ、ご自分を責めないでください。ひなたさんは、争い事を好まない穏やかな心の持ち主……お兄さまもそれをよくご存じなはずです」
エミリー「ひなたさんのように優しい方に争い事を強いるような世の中になってはならない……育吾郎さまもそうおっしゃっていました」
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