22:名無しNIPPER[saga]
2020/03/29(日) 16:49:15.52 ID:O0jAO63X0
エミリー「私もそう思います。もし私に育吾郎さまの夢を叶えるために何かお力添えができるなら、とっても嬉しいです」
育「夢……そうだね。そう言ってもらえると嬉しいよ。ありがとうエミリー殿。でも拙者の夢は、この村のことだけじゃないんだ」
育「この国は今、一部の異国としか交流しない政策をとっている。そうすることで余計な争い事を避けることができているのも確かだ」
育「でも拙者は、いつか文化や価値観の違う人々と心を通じ合わせることができるような世の中を作りたい。たくさん勉強して、そういう素敵な世を作るために貢献できる武士になりたいんだ」
育「文化や価値観の違いは争いの引き金なんかじゃない。相手をもっと知りたい、仲良くなりたいって気持ちさえあれば、それは心を通わせるきっかけになるはずだ」
エミリー「育吾郎さま……」
育「だからね、今こうしてエミリー殿に出逢えて、仲良くなれたことがとっても嬉しいんだ。やっぱり拙者の考えは間違ってなかったんだって思えた。エミリー殿のおかげなんだよ」ニコッ
エミリー「そ、そんな、私のおかげだなんて……///」
育「心配しなくても、鬼は必ず拙者が倒すよ。村はもう、鬼に頼らなくてもやっていける。拙者はそう信じてるからね」
村の子どもA・B「うわああああーーーっ!!」
エミリー「悲鳴です! 村の方から……」
育「あの子たちの声だ! 何かあったのかもしれない。行ってみよう」
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