16:名無しNIPPER[saga]
2020/03/29(日) 16:45:50.39 ID:O0jAO63X0
――翌日
村人たち「おお、あの異人の娘さん、木下さんちの畑を手伝っているのかい」ジロジロ
エミリー(どこの村でも同じでしたが、やはり視線を感じると気になってしまいます……)
ひなた「ごめんねエミリーちゃん。みんな異人さんが珍しくて、ちょっこし浮き足立ってるだけなんだわ。じきに慣れてくれるはずだから」
エミリー「はい。大丈夫です。育吾郎さまから、みなさん素敵な方だと伺っていますし」
ひなた「うん。みんなあたしと同じで気が小さいところがあるけど、優しい人ばかりだべさ」
エミリー「……あの、失礼なのですがひなたさんと育吾郎さまは、どういったご関係なのでしょう。もしや許嫁とか……」
ひなた「えぇ!? あたしと育吾郎さんがかい? そんなんじゃないよぉ」
エミリー「それでは、私を助けてくださったとき、どうしてお二人はご一緒だったのですか。失礼ですが、農家の娘さんが武家のご子息と剣の稽古とは、かなり珍しいのではないかと」
ひなた「エミリーちゃんは本当にあたしらの国の事情に詳しいんだねぇ。異国の人に自分の国をこんなに好きになってもらえてると思うと、なんだかくすぐったいべさ」
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