ターニャ・フォン・デグレチャフ「私は副官の無防備さを甘くみていたらしい」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/26(木) 22:34:23.14 ID:rJNbqli6O
「チッ。絶対にグランツだと思ったのに」
「これで捜査はふりだしに戻ったわけですか」
「ヴァイス大尉。貴官は誰が怪しいと思う?」
「小官は、ケーニッヒ中尉が怪しいかと」

いきなり名指しされたケーニッヒは堪らず。

「待ってくれ! 俺じゃないぞ! そもそもセレブリャコーフ少尉は俺の趣味じゃない!!」
「な、なんですかその言い草は! 酷いっ!」

趣味じゃないと言われたセレブリャコーフ少尉が頬を膨らませるのを尻目に、捜査は進む。

「ケーニッヒ中尉」
「はっ。なんですか、大隊長殿」
「これはなんだ?」
「そ、それは……」

わざわざ戦闘服の裏地に縫い付けてあった1枚の写真を発見したデグレチャフ少佐に戦慄する。

「何故、ノイマンの写真など身につけている」
「え? 俺の写真……? うわ、マジかよ……」

その衝撃的な事実にケツを蹴られて盛大に脱糞したノイマンが息を吹き返し、ドン引きした。

「そ、それは何かの手違いです!」
「ああ、わかったわかった。もう何も言わなくていい。たしかにセレブリャコーフ少尉のような若い『女性』士官は貴官の好みではないらしい。喜べ、ケーニッヒ。貴様は無実で潔白だ」
「……不潔」

それっきりデグレチャフ少佐は興味を失って尋問を打ち切り、セレブリャコーフ少尉に軽蔑されたケーニッヒの肩にノイマンが手を置き。

「ま、仲良くしようや」
「ノイマン……俺は、お前のそんなところが」
「やめんか! 馬鹿者共! 軍規違反だ!!」

副長のヴァイスに仲良く拳骨を落とされた。


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