上杉風太郎「お義姉ちゃん、欲しくないか?」上杉らいは「欲しい!」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/17(火) 01:12:54.05 ID:LZf9W8fmO
「なるほどな、たしかにその通りだ」

小学生の妹に認識を改めさせられるのは歳の離れた兄としてどうかと思うが素直に認めよう。

「あっさり納得したってことは、やっぱりあの五つ子さんがお嫁さん候補なんだね?」
「まあ、そうなったらいいなと思ってる」

そんな弱気を口にすると、らいはに叱られた。

「もぉー! そんな呑気なことを言ってると、他の誰かに取られちゃうよ、お兄ちゃん!」

言われて、想像してみる。悲しい未来予想図。
うだつの上がらない俺に愛想を尽かす五つ子。
もしそうなったら、俺は必ず後悔するだろう。

「らいはの言う通りだ。情けなくて、すまん」
「謝らなくていいよ。次からは気をつけてね」
「ああ。しかし、らいは。もしも将来、俺よりも甲斐性がある奴が現れて、俺よりもあの五つ子を幸せに出来るなら、やはり俺は……」
「あーもう! 言ってるそばからまたそんなこと言って! そんなことばっかり言ってると、本当に愛想を尽かされるんだからね!」
「す、すまん……お兄ちゃん、ダメダメだな」

小学生の妹に本気で叱られる高校生の兄。
それがこの俺、上杉風太郎であった。
なんかもう、将来に不安しかないんだけど。


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