渋谷凛「春の訪れ、こねて作った薄いもの」
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5: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2020/03/16(月) 23:52:34.34 ID:IE5PJN5R0

『何してるんだろうね。私たち』
『凛が言う?』
『私が言わなかったら誰も言わないからね』
『それもそうか』
『さてと、良い時間だし。そろそろ』
『ああ、うん』
『今日はありがと。残りも大事に食べるね』
『うん』

少しの間が空いて、おやすみが重なる。
それでまたくつくつと笑い合って、二度目のおやすみを交わし、電話が切れた。

ふぅ、と軽く息を吐いてティーカップに口をつける。
紅茶はすっかり冷めてしまっていた。

終わりかけている冬と言えども、紅茶を冷ますくらいは造作もないようで、それどころか私の足先を冷たくしてしまうくらいの力はまだ残っているらしかった。


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