中野五月「あの……膝の上に、乗ってもいい?」上杉風太郎「は?」
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9:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/16(月) 01:43:49.20 ID:8NkjlyIZO
「ふふっ」
「どうした、五月」
「なんかおかしくって」
「おかしいって、なにが?」
「いがみ合っていた私たちが、仲良しなんて」
「めでたいことじゃないか」

出会いは最悪。
それからの進展もとくになし。
それでも私は彼を意識していた。
好きか嫌いかと言えば、好きだった。
少なくとも、抱きしめられて喜ぶくらいは。
このまま彼の膝から降りたくないほどには。

私は、彼のことが、大好きだ。

「ねえ、上杉君」
「なんだよ、五月」
「おしっこしたい」
「ああ、いいぜ」
「上杉君も一緒にしよ?」
「そ、それは……」

せっかく仲良しになれたのだから苦楽を共にするべきだと思ってそう提案したのだけど、家庭教師として思うところがあるのか彼は迷っているようだったので、私はそんな彼の耳たぶを。

「はむっ」
「おっ?」

ちょろろろろろろろろろろろろろろろろんっ!

「フハッ!」

耳たぶを噛んだら彼が漏らした。私の勝ちだ。


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