【鬼滅の刃】しのぶ「バレンタインデー」
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35:名無しNIPPER
2020/03/14(土) 07:15:30.42 ID:ViqLDuZYO
 そして迎えたバレンタイン当日。

「しのぶーーー!大好きぃぃぃい!」
「はいはい…」

以下略 AAS



36:名無しNIPPER
2020/03/14(土) 07:16:30.03 ID:ViqLDuZYO
「…あっ、冨岡先…」
「冨岡先生!」
「あ、トミセン!」
「あ…」

以下略 AAS



37:名無しNIPPER
2020/03/14(土) 07:17:02.50 ID:ViqLDuZYO
「冨岡先生!受け取ってください!」
「いや、俺は…」
「トミセン!あたしのも!」
「いや、だから…」

以下略 AAS



38:名無しNIPPER
2020/03/14(土) 07:17:33.51 ID:ViqLDuZYO
「あ、じゃあ私も!」
「いつもお世話になってるしね!甘さ控えめのビターチョコだよ!」
「あ、う…」

 冨岡さんは、意外と甘いのが好きなんですよ…それも言わせてあげてください…待ってあげたらちゃんと言えるんですから…。
以下略 AAS



39:名無しNIPPER
2020/03/14(土) 07:18:03.54 ID:ViqLDuZYO
「あ、冨岡先生ー!」
「っ…」

 もうその場にはいられなかった。気付いたら走り出していた。みっともないみっともないみっともないみっともないみっともないみっともない…なんですか、今の感情は…こんなの…こんなの『嫉妬』以外の何でもないじゃないですか…


40:名無しNIPPER
2020/03/14(土) 07:18:36.78 ID:ViqLDuZYO
「私…冨岡さんのこと…好きだったんですね…」

 乾いた笑いしか出てこない。姉にも言われていた。あんなに言われていたのに、あんなに長く一緒にいたのに、気付いたのは今更だなんて滑稽すぎる。



41:名無しNIPPER
2020/03/14(土) 07:19:15.35 ID:ViqLDuZYO
「でも…無理ですよ…あの子たちに…勝てるわけ」

 普段から、歳下のくせに生意気なことばかり言って、口を開けば憎まれ口、嫌味な言い方しかできないし、こんな時でさえ理由をつけて義理チョコしか用意できない私より、あの子たちの方がよっぽどストレートに感情をぶつけている。



42:名無しNIPPER
2020/03/14(土) 07:19:46.88 ID:ViqLDuZYO
「ひっ…うっ…うぐっ…」

 涙がこぼれ落ちてくる。自覚した恋がその瞬間にで失恋だとわかる。もっと素直になれば良かった。わかっていたはずだったのに。そんな想いが溢れてくる。みっともないみっともないみっともないみっともないみっともないみっともないみっともないみっともない…


43:名無しNIPPER
2020/03/14(土) 07:20:17.89 ID:ViqLDuZYO
「胡蝶…」
「…どうしたんですか、冨岡先生」

 最悪のタイミングで冨岡さんがやってきた。どうしてこの人はいつもいつもタイミングが悪いんでしょうか…



44:名無しNIPPER
2020/03/14(土) 07:20:51.90 ID:ViqLDuZYO
「急に走っていくお前が見えた…泣いて…いるのか?」
「…さぁ、だとしても先生には関係ありませんよね」

 この人にはデリカシーとか無いんでしょうね。いつもの調子で返す私も私ですけれど…



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