少女「お兄、すき」男「そうか」その2
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92: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/04/13(月) 08:02:17.28 ID:uGTOhtcfO
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眼帯男「ハァ……ハァ……」

老師「もうバテたのかの?情けない若造じゃ」

眼帯男「クソが…!」

眼帯男(全然近づけねェ…)

眼帯男(どう動こうが正確に針を飛ばしてきやがる。そのくせこいつはほとんど動いてねえ)

老師「じゃが、お仲間よりは根性ある奴よの。こやつらたったのひと針で倒れおってからに」

眼帯男「……ちっ。俺程度その気になりゃいつでもやれるってかァ?」

眼帯男「ウゼェなおい!?俺は力を隠す人間が大っ嫌えなんだよ!能ある鷹は爪を隠さねェ、最適な使い道を知ってんだ!」

眼帯男「おいクソじじい!てめェはなんで血吸いに居た!?なんで一人も殺さなかったんだァ!」

老師「逆に訊くが、お主は何故じゃ?」

眼帯男「人間様をブッ殺す以外にねーだろォが」

老師「老いぼれ一人殺せぬのにか」

眼帯男「……」ギリッ...

老師「…力とは便利なものじゃよ」

老師「使いようによって刃にもなれば、盾にもなる。力の強い者は弱い者を従え、忠誠や崇拝を意のままにすることさえ可能じゃ」

老師「じゃから、それを妄信的に追い求める者も尽きぬのだ」

眼帯男「あァ…?」

老師「わしが人を殺さなかったのはお主らの言う通り、怖いからじゃ」

老師「そして組織に身を置き、何を得たのか……身を以って教えてやろう」

眼帯男(何か来やがる)

老師「……」バッ

眼帯男「また針投げかァ!」

眼帯男「んなの、目が慣れてくりゃ大したこと──」ヒラッ...



老師「」シュッ



キン、キキン



眼帯男「!?」

眼帯男(後続を一投目の針に当てて軌道を変えやがった…!?)

眼帯男(間に合わねェ…!)



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