少女「お兄、すき」男「そうか」その2
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73: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/04/06(月) 22:22:22.88 ID:RJVfJNbM0
ーーー商店街ーーー

町娘父「ここに置いてある野菜、5つずつ貰えますかな?」

店主「はい毎度!…ん?おぉ宿屋のご主人じゃねぇの!身体の方は治ったんかい!」

町娘父「えぇ。娘のおかげです」

店主「羨ましいねぇ。うちも献身的に看病してくれる娘の一人や二人、欲しかったなぁ」

店主「ご主人が起きたっつーことは宿の営業も始めんだろ?」

町娘父「近い内に開きますよ」

店主「近頃は志願兵募集も盛んだし、商売にも波が来るんじゃねぇかって話で持ちきりだったもんだ。良い時期に持ち直したな!」

店主「あ、でも気ぃ付けなよ?これも最近のことなんだがな、何でも凄腕の元傭兵が国家転覆を企んだっちゅーことで指名手配されてんのよ。一人で行動して見つかるなんてことがないようにしないとな」

町娘父「そんなことが…物騒なものですね…」

店主「こいつが、件の人物だとよ」スッ

町娘父「ほぅ…」

町娘父(!!)

店主「ま、ここいらへ買い物に来そうな面じゃねぇよな!わはは!」

町娘父「……この人は……」







ーーー宿屋ーーー

女盗賊「…ちょっと遅いね」

町娘「え?」

女盗賊「男が行ってる場所、ここからそこまで遠い所じゃないはずなんよね」

町娘「人に見つからないように移動してるからとか…?」

女盗賊「薬屋ちゃんも居るし、そうなのかも」

女盗賊(……ん?薬屋ちゃんも…?)



コンコンコン



女盗賊「!」

「あの、青年です。昨日の今日で急ですが中に入れてもらえませんか?」

町娘「青年さん…どうしたのでしょう、男さんはいらっしゃらないのですが…」スクッ

女盗賊「待ちな」

女盗賊「なんか怪しいね。男から聞いたよ、昨日は一人で来たんだって?でも今日は違うだろ」

青年「えっと…それなんですけど…」



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