少女「お兄、すき」男「そうか」その2
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64: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/04/01(水) 15:36:15.82 ID:y3XyzfXm0

薬屋「碌でもない父親が残した愛人の子。奴らが私達を引き合わせたのは情けでもなんでもない。私という人間を担保する為」

薬屋「その頃の私は研究に身をやつすことでしか生を感じられない生き物であったが…なかなかどうして他人を利用してきた人間は人心掌握に長けていてな、唯一の肉親に心を寄せるよう誘導していった」

薬屋「そうして私が易々と逃げられぬよう、体のいい人質が出来上がったわけだ」

薬屋「奴らは自分達に協力し続ければ生涯の地位と生活を保証すると、そう言ってきた」

薬屋「……はっ、信用すると思うか?」

薬屋「案の定、盗み聞いた話によれば私と少女は用が済めば貴族に売られる手はずになっていたようだ。"愛玩具"としてな」

薬屋「最早留まる価値などない。妹を連れて離れたさ」

薬屋「金だけはたらふく貯め込んでいたみたいだからな、拝借させてもらった」フッ

薬屋「とはいえ当てもなく彷徨っていてもいずれ限界が来るのは明白。だから私はーー」

男「依頼を出したんだな」

薬屋「…そこからは話す必要もあるまい」

男「なるほど…。あれが直接出された依頼だったとは」

男「だが少女はどうした?初めてお前と会った時も姿は見えなかったが…」

薬屋「隠していたに決まってる。わざわざこちらの弱点を晒すことはないしな」

男「依頼相手を騙していたわけか」

薬屋「とっくに時効だろう?」

男「悪いが俺の契約は治外法権だ」

薬屋「なら何をするんだ?今の私に」ジッ...

男「………」



.........







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