少女「お兄、すき」男「そうか」その2
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53: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/03/26(木) 23:07:46.04 ID:pmBVWDCT0

女盗賊「恋ねぇ……そう言われてもいまいちピンとこなくってさ」

女盗賊「異性を好きになる?っていう感覚がウチにはよー分からんのよ。大事に思える人がいるっちゅうのは分かる。愛らしいって感じも理解できるけど…恋ってのはね」

町娘「……ふと気になってついその人のことを考えてしまうのなら、それはもう恋と言えると思います」

女盗賊「んー?んー…ん!そういえば居たかも」

町娘「!どなたです?」

女盗賊「何年か前、しょうもないカツアゲしようとしてる連中が居たから逆にウチが毟ってやったんだけど、その時にやられてた少年がさ、なんつーか小動物みたいで可愛かったわ」

町娘「…それは違いますね」

女盗賊「そう?たまーにふっと思い出すけど」

町娘「たまにって自分で言ってるじゃないですか」

女盗賊「確かに」ヘヘッ

女盗賊「なんかこうやって話してるとウチら普通の女同士みたい」

町娘「?その通りだと思いますよ」

女盗賊「お国の厄介事がなきゃあね」

女盗賊「巻き込んどいてなんだけどさ、正直町娘ちゃんの協力がなかったらウチらここまで自由に行動出来てなかったと思うんよね」

女盗賊「ごめん、助かってる」

町娘「……でしたら是非、例の手紙の件、再考していただけると嬉しいですね」

女盗賊「え、それは」

町娘「ふふっ。もう休みます」スッ

女盗賊「おう…」



ガチャ



町娘「…私にとってはあなたも、もう大切な人ですからね」

女盗賊「んぇ?」



パタン



女盗賊「どういうこと?ウチのことも好きって?」

女盗賊「???」








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