107: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/04/13(月) 08:22:34.27 ID:uGTOhtcfO
ーーーバルコニーーーー
女盗賊「……」
女盗賊「」クイッ
女盗賊「…美味しくはない」
女盗賊「………」
青年「隣、いいですか」
女盗賊「……」
青年「……」
青年「師匠、血吸い四幹部の一人だったみたいですよ」
青年「一人も殺さないことで有名だったとか…」
女盗賊「……」クイッ
女盗賊「ウチにとっちゃ、今でもお調子者のセクハラじいさんよ」
青年「…師匠は、僕が弟子入りしてからあなたの話ばかりしていたんです」
青年「やれ生意気な口を聞くようになった、昔の素直さが見る影もない、他にも色々」
青年「ですがあなたのことを話している間はずっと、楽しそうにしていましたよ」
ーーーーー
老師「──お前さんを育てるのは……面倒じゃったが、それなりには楽しかったわい……」
ーーーーー
女盗賊(……)
青年「…ですから、その…」
青年「女盗賊さんも、また前みたいに…」
ガシッ
青年「え?」
ワシワシ
青年「うわわ」
女盗賊「誰が落ち込んでるって?」
女盗賊「一丁前にウチを慰めてるつもりなら、まだまだだね」
女盗賊「ウチには爺の意志を受け継ぐ義務があんでしょ?…青年、あんたの修行はウチが続けるから」
青年「はい!?」
女盗賊「ウチは爺みたく甘くないよ。覚悟しとき?にししっ」
女盗賊(あんたのこと、任されちまったからね)
「女盗賊様、青年様、ここにいらっしゃいましたか」
女盗賊「何か用?」
「王がお呼びです」
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