2: ◆z.6vDABEMI[saga]
2020/03/09(月) 23:33:27.69 ID:6vHR34Kro
始まりは奇妙で、終わりも奇天烈だ。
なんて言えば、あんたは信用してくれます?俺が持ってる全部を使って、そんであんたが理解してくれる自信がいっこもねえ。
最悪だ。悪夢が継続してしまった。
どうして、どうして?丸く収まるはずだった物語は、なぜだかガムシャラに続いてしまう。アレで終わりでいいじゃないっすか。それでも、だ。物語が終わりでも、俺らの人生ってそうそう簡単には終われないんすよね。
───今の話には、続きがあるけど。
だけどそんなこと言えるはずねぇじゃん。
貴方には俺が見えますか?貴方は今どこに居ますか?俺はどうしたらいいですか?忙しいですか?つかもう無視していいっすか?めんどくなってきたんで。
頭を抱えた。いやいやいや、まさか登場人物が増えるとか考えても無かったわ。解決だやったーなんて一人で喜んでたのが馬鹿らしくなる。
なんでだよ。
「うーん……どうしたの?そんなに暗い顔して。笑顔の方がええよ」はぁと
「きっっっっっしょ!!!!」
「ええ」
見たばかりの顔が彩った、見た事ねー顔色に思わず悶絶ノックアウト。俺、格闘技はあんま分かんねえけど、きっと負ける時ってこんな感じなんだ。戦意喪失、全身から力が抜けてファイティングポーズを取る気力さえ絞れない。一体どうすりゃあいいっつうの。
どうにかなってしまいそうで、どうにかなってしまいそうだ!!
こんな状況、そうそうないだろう。俺だって信じられない、まだ俺はこの人に騙されているのではないかとすら思う。そっちの方がいい!
……誰にこんなこと相談すりゃいいんだ?
そもそもなんて言えば信じてくれんの?普通に言ったとこで病院送りじゃない?
「いやあ、相方が突然おかしくなったんです」
まあ、正解なんだけど。
「相方の人格がおかしくて……」
……うーん。
「相方が突然車の亡霊に取り憑かれました」
はいアウトー。
思いがけず頭の血管がキレそうになる。
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