中野四葉「私はより多くの人を救います」上杉風太郎「それになんの意味がある?」
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9:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/07(土) 17:39:55.39 ID:5UAoJkSUO
「……優しくなんて、しなきゃ良かったです」
「はっ。そしたらたぶん、泣いてるお前を見ても俺は見向きもせずに放って置いただろうよ」
「それは人間としてどうなんですか?」
「最悪だな。だが、それが俺という人間だ」

そんなことはない。彼は昔から、優しい人だ。

「昔の上杉さんだってきっと、泣いてる私を放って置くことは出来なかったと思いますよ」
「そうだろうか」
「はい! それが上杉さんという人です!」

そう断言すると、何故か彼が柔らかく微笑み。

「ようやく、笑ったな」
「……見ないでください」

困ったなあ。自分の表情が、よくわからない。
自分が今、泣いているのか、笑っているのか。
顔に出やすい私の本心を、彼は見抜いている。

「さて、四葉」
「なんですか、上杉さん」
「そろそろトイレに行きたくないか?」
「な、何故それを……」

ポップコーンで口が乾いた私は、ドリンクをガブ飲みしていたので、当然、催していました。
頭の良い家庭教師には、お見通しらしいです。


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