中野四葉「私はより多くの人を救います」上杉風太郎「それになんの意味がある?」
1- 20
2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/07(土) 17:26:56.53 ID:5UAoJkSUO
「上杉さん上杉さん」
「なんだ四葉。そわそわして」
「ポップコーンはいかがですか?」
「だから俺は今、金欠で……」
「私、買ってきますね!」

映画館に到着した私は真っ先に一番大きなサイズのポップコーンとドリンクを確保しました。
そんな私を見た彼は呆れて小言を口にします。

「お前それ、ひとりで食いきれるのか?」
「無理ですね。だから、手伝ってください」

その為に一番大きなサイズを買ってきました。

「……四葉」
「はい、なんですか?」
「お前は優しいな」
「っ……ああっ!?」

不意に褒められて、驚いた私は思わずバケツサイズのポップコーンを床に落としそうになり。

「あっぶねー。ほんと、お前はドジだな」

あわやというところで上杉さんがナイスキャッチをしてくれたおかげで大惨事を免れました。

「上杉さん……いつもありがとうございます」
「気にすんな。ほら、映画始まっちまうぞ」

ポップコーンを小脇に抱えて前を歩く彼の背中に思わず飛びつきたくなる衝動に駆られましたが、そんなことをしたら今度こそポップコーンを床にばら撒いてしまうのでぐっと堪えます。
私だって、少しは学ぶことが出来るのです。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
15Res/14.32 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice