10:名無しNIPPER
2020/03/07(土) 17:31:21.82 ID:0JLV+IM30
「待たされました。それはもう、長く。変なことまで考えてしまうまで。見なさいこの肩に積もった雪を」
そういうや否や、彼が私に積もった雪を払い始めた。肩のみならず、頭に積もった雪までも。
「全く……いくら私のようなもの相手と言えどいきなり触れるなんて」
「ああ、ごめんごめん。雪を払ってくれってことなのかと思ってさ」
「違います。これぐらい待たされました、という意味です」
「だからごめんって。仕事が長引いた上にこの雪でさ。ほら、今年雪が積もったの初めてだろ?それでいろいろ混乱してさ……」
そんなやりとりを、2人で彼の傘に入って車まで歩きながら行う。
こんな風に思うように変わってしまった、変えられてしまった。
そんな私を、私達を。見届ける準備は。いえ、覚悟はいいですか。プロデューサー。
13Res/7.14 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20