【ミリマス】まつりのスタンドお披露目タイムなのです!【ジョジョパロ】
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60: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 11:12:02.61 ID:ArvRQigk0
 彼女の振舞いには人を惹き付ける『華』があった。

 彼女の歌には聞く者の心を癒やす『優しさ』があった。

 何よりも、舞台とも言えぬ場所で精一杯パフォーマンスを披露する彼女の瞳には『光』があった。暗闇の旅路で夜空の星を見上げるような『夢』と『希望』があった。
以下略 AAS



61: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 11:12:30.38 ID:ArvRQigk0
エミリー「ご清聴、誠にありがとうございました! エミリー・ランカスターでした!」

 パフォーマンスを終えて多くの喝采を浴びるエミリーの笑顔に、

まつり「――――――――」
以下略 AAS



62: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 11:13:03.86 ID:ArvRQigk0
 時を同じくして――。

「…………」

 遠くからエミリーのライブを見つめる濁った視線があった。
以下略 AAS



63: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 11:13:34.09 ID:ArvRQigk0
バンドマン「面白くねーぜ、クソッ、クソッ!」

バンドマン「俺はただスカッとしたかっただけなのによぉぉーーーー」

バンドマン「あんな女どもにまで見下されるなんて、スカッとするどころか余計イラつくじゃねーかヴォケがッ!」
以下略 AAS



64: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 11:14:01.73 ID:ArvRQigk0
『ねえ、何アレヤバくない?』『シッ! 目ぇ合わせるな』

 バンドマンが蹴飛ばしたゴミ箱が虚しい音を立てて転がる。

 散らばったゴミは、彼の心の内そのものであるかのようだった。
以下略 AAS



65: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 11:14:36.58 ID:ArvRQigk0
バンドマン「俺の才能にはもっと称賛の目が向けられるべきなんだ、あんなゴミを見るような目じゃねーーっ」

バンドマン「そうだ! 世の中のボケどもから万雷の拍手が送られるべきはあんなガキのパフォーマンスじゃねーーっ、俺のサウンドの方なんだッ!」




66: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 11:15:03.77 ID:ArvRQigk0
「才能に自信があるのか?」

バンドマン「……へ」

 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ


67: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 11:15:31.59 ID:ArvRQigk0
 『男』は、まるでずっとそこにいたかのように現れた。

 仕立ての良い『黒のスーツ』を無理なく着こなし、背筋の通った洗練された立ち姿は、ゴミがぶちまけられた路地裏の暗さにそぐわないようでいて、その実一体化するように違和感なく溶け込んでいた。

 『影』のような男は、まるで業務連絡でも読み上げるように、淡々と言葉を続ける。


68: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 11:16:10.45 ID:ArvRQigk0
「『自分』を『信じる』……言葉にするのは簡単なことだが」

「無闇に己を卑下せず、それでいて決して驕り高ぶらず、『過不足』なく自分を肯定し、貫けるとしたら……」

「それだけで十分、『才』。見込みある人間と言えよう」
以下略 AAS



69: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 11:16:38.03 ID:ArvRQigk0
バンドマン「い、いきなり何言ってんだテメーはぁーーー!」

バンドマン「テメーも俺を見下すのか?」

バンドマン「ゆるさねーっ、俺を見下すやつは誰だろーと許さ――」
以下略 AAS



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