【ミリマス】まつりのスタンドお披露目タイムなのです!【ジョジョパロ】
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198: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 12:30:45.24 ID:ArvRQigk0
 エミリーにはまつりがまるで不可視の糸によって空に磔になっているように見える。

 その非現実的な光景は恐怖と絶望以外の何物でもなかった!

バンドマン「どマヌケが! あんな程度で俺を捕らえたつもりになりやがって!」
以下略 AAS



199: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 12:31:18.69 ID:ArvRQigk0
 糸のスタンドはギリギリとまつりの全身を締め上げる。

 首を締め付ける力を四肢よりも弱くしたのはまつりの悲鳴と命乞いを聞きたいという最低の発想からであったが、まつりは苦しげに喘ぎながらも決してバンドマンの思う通りにはならなかった。

 その点は少しばかり不満だったものの、しかし糸のスタンドは愉快げに口の端を歪める。
以下略 AAS



200: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 12:31:49.43 ID:ArvRQigk0
エミリー「お願い! 近くで見ているんでしょう? あなたの望みはなんでも聞きますから! だからもうやめて!」

バンドマン「ヒーーッヒッヒッヒ! ああァ〜〜〜〜心に染みる最高の歓声だぜ〜〜」

バンドマン「テメーもこのガイジンと同じくらいの可愛げがありゃちっとは俺様も優しくなれたかもしれねえのになあ。実に残念だァ〜〜〜」
以下略 AAS



201: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 12:32:16.58 ID:ArvRQigk0
バンドマン「次の攻撃で最後だ」

バンドマン「じっくり準備して最大のパワーで演奏してやる。そうすりゃあおめえ……」

バンドマン「完璧にイッちまうかもなァァァァーーーーーーーーーーッ! 『マイケル・ジャクソン』を前にしたファンのようによォォォーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
以下略 AAS



202: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 12:32:48.04 ID:ArvRQigk0
エミリー「ごめんなさい……ごめんなさい……。もう……許して……。まつりさんを……まつりさんを……傷つけないで……」

まつり「エミリー……、ちゃん……」

エミリー「! まつりさん!」
以下略 AAS



203: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 12:33:41.96 ID:ArvRQigk0
エミリー「……!? 今そんなことを話している場合では…………ッ!」

まつり「…………」

 まつりの目があまりにも真剣だったので、エミリーは危機的状況にはそぐわない質問に答えてしまった。
以下略 AAS



204: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 12:34:10.42 ID:ArvRQigk0
まつり「確かに寂しいけれど……決して悲しいだけの物語では……なかったのです」

まつり「今日までのまつりは……シャーロットを失ってもまだ屋根裏部屋に閉じこもって……窓からお花畑を眺めることしか出来ない……弱いままのシャルロットだったのです」

まつり「でも、エミリーちゃん」
以下略 AAS



205: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 12:34:42.19 ID:ArvRQigk0
エミリー「…………え?」

まつり「私は『あの日』からずっとこの力の意味を考えていた。大切なものを救えなかったこの力は、『呪い』や『悪霊』に過ぎないのではないかと怯えたこともあった」

まつり「そんなまつりの力を、エミリーちゃんは『優しい』と言ってくれたのです」
以下略 AAS



206: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 12:35:09.03 ID:ArvRQigk0
エミリー「まつりさん……」

まつり「それにエミリーちゃんは『強さが欲しい』、なんて言ったけれど」

まつり「あなたは既に、それを手にしているのです」
以下略 AAS



207: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 12:35:47.55 ID:ArvRQigk0
まつり「恐い目にあった後だというのに挫けることなくステージをやり切った『勇気』、自分の笑顔で他の誰かをも笑顔に変えてしまえる『強さ』」

まつり「こんなことが出来る女の子が弱いなんて、有り得ないのです」

まつり「エミリーちゃんはもう、立派な『アイドル』なのです」
以下略 AAS



208: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 12:36:24.67 ID:ArvRQigk0
 エミリーが返す言葉を持たないでいると、(彼女に聞こえていないのは不幸中の幸いだったが)唐突に耳障りなリフがピタリと止んだ。

 『最後のフレーズ』の準備が出来たのだ!

バンドマン「フゥゥゥゥ……かなりテンションが上がってきたなァァァ……」
以下略 AAS



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