32:名無しNIPPER[sage]
2020/03/06(金) 22:02:32.51 ID:QmtqYvmCO
鳳翔はたまに舞を踊る時があります。いつもは恥ずかしがって踊ることがないのですか、お酒の席になり盛り上がってくると、踊るのです。
夕立は一度鳳翔の舞扇子を触ろうとしたことがありました。しかし普段は怒らない鳳翔が触ろうとした手を強く握りしめてきたことを、夕立は思い出しました。
夕立は今なら触れると思い、たくさんある舞扇子の一つを取り出しました。
開いてみると燃え上がる夕焼けを背に、富士山が描かれた扇子でした。
夕立は時代劇で扇子を使ってハエを叩くシーンを思い出し、扇子を閉じてハエをはたき落とす仕草をして遊びました。
そして立ち上がり、鳳翔が踊っていた舞を踊ってみます。しかし夕立は自分がやるより、人のを見ていた方が楽しいと思ったので、すぐに飽きて元の場所にしまってしまいました。
あまり動かしすぎると鳳翔が気がついてしまうと思い、夕立は舞扇子の段をしまうと次の段を開けました。
するとせんべいが入っているアルミの箱があったので、夕立はそれを開けます。
中には赤や黄色、青などの毛糸玉が入っていました。夕立は持てる分だけを取り出して急いで鳳翔の元へ向かいました。
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