上杉風太郎「一花、お前はかわいいよ」中野一花「ッ……!」
1- 20
2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/03(火) 23:16:53.58 ID:elO9kpWFO
「一花」
「んぅっ……」
「一花、起きろ」

散らかり放題の自室で私は眠っていた。
その眠りを妨げるこの人物は果たして誰か。
寝ぼけた私は夢の続きだと思い込み、願った。

「王子様……キスして」
「は?」

王子様はポカンと口を開けて、呆然自失。
おかしい。記憶の中の物語と反応が違う。
本来ならばキスをされてから目覚める筈。

ならば、これは、恐らく、夢ではない。

「あ、あれ? フータローくん?」
「ああ、そうだ」
「お、王子様じゃなくて?」
「王子様じゃなくて悪かったな」

ようやく目を覚ました私を冷たい目で見下して、上杉風太郎がすぐ傍らに佇んでいた。
飾り気のない服装と髪型の彼は、お世辞にも愛想が良いとは言えず、単刀直入に告げられる。

「一花、今から勉強するぞ」
「は、はい?」

寝起きの頭に、その言葉の意味は伝わらない。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
29Res/26.76 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice