12:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/27(木) 01:24:45.58 ID:/796ddojO
「い、いくぞ」
「うん……きて」
ツンツン。ツンツン。ツンツン……ビチャッ。
「ん? なんか、湿ってるぞ」
「……嗅いでみて」
「まったく、ジュースでも溢し……フゴッ!?」
「フハッ!」
ガツンときた。鼻にツーンと。大便の香りが。
それで悟る。全てを完全に理解した。襲った波の意味。こいつ、糞を漏らしやがった、と。
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
「やかましい」
「あうっ……ご、ごめんなさい」
高らかに哄笑して。
羞恥を愉悦に変えてぶち撒け。
誤魔化そうとした女友達の頭をぶっ叩く。
すると涙目で痛む頭頂部を押さえつつ。
「お、怒らないって言ったのに」
「別に糞を漏らしたことは怒ってねぇよ」
「じゃ、じゃあ、なんで……?」
理由を尋ねられて、俺はその答えを探す。
「さて、なんでだろうな……たぶんさ、それで俺がお前を嫌いになるかも知れないって、そんな風に思われたのが、嫌だったんだろうよ」
「……好き」
「ああ、俺もお前が好きだ」
ようやくデレたツンモレから漏れ出た愛の囁きに囁き返し、俺たちはまたキスをして、こつんと額をぶつけ、どちらからともなく嗤い合う。
するとなかなかどうして、悪くないと思えた。
【ツンモレ彼女とツンデレ彼氏】
FIN
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