森嶋帆高「俺は、そんな夏美さんが好きですよ」須賀夏美「へっ?」
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12:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/21(金) 01:33:46.15 ID:jYVo7zbZO
「夏美さん」
「なにかな、少年」
「早くトイレに行ってきてください」

真顔でトイレの方を指し示すと駄々を捏ねた。

「もう無理だもん。どうせ間に合わないもん」
「可愛く言えばいいってものじゃありません」

本当にこの人は、つくづく残念だ。
夏美さんはやっぱり夏美さんだった。
心底呆れている筈なのに、心底嬉しかった。
遠くに行ってしまった姉が帰宅した感覚だ。

「だからね、帆高くん、あとは任せるから」
「任せるって何を? 絶対に嫌ですからね!」
「お姉さんのおしっこを、よろしくね」
「ふざけんな! せめて自分で掃除しろよ!」
「ああ、年下に罵倒されるの癖になりそう」

ダメだこの人。早くなんとかしないと。

「とにかく、早くトイレに行ってください!」
「やっ! ここでおしっこするの!」
「最低限、人の目は忍んでください!」
「帆高くんに見られながらおしっこするの!」

どうやら夏美さんはそういう趣味があるらしく、そう考えるとこれまで彼女がどんな恋愛をしてきたのかを想像するに難くなくて、きっといつもこんな風に失恋してきたのだろうと思い至るとなんだか可哀想になったので仕方なく。

「はあ……わかりました。見ててあげますから」
「ほ、ほんと!?」

嬉しそうに破顔する夏美さんの放尿をこの目で見届ける決意を、僕は固めた。わくわくする。


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