工藤新一「お前、案外可愛いとこあるよな」宮野志保「か、かわっ……!?」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/18(火) 23:33:04.64 ID:5ksJ/A01O
「連絡してみたら?」
「いや、大学の講義中だろうからやめとく」

彼の幼馴染みであり恋人でもある毛利蘭は、地元を離れて、遠くの大学に進学した。
彼女曰く、散々人のことをほったらかしにした罰であるらしく、身を以て寂しさを知れとのことで、戻って早々に距離を置かれたらしい。

「はあ……ずっと傍に居たんだけどな……」

たしかに彼は、ずっと彼女の傍にいた。
小学生の姿で、江戸川コナンと名乗り。
陰ながら、毛利蘭のことを守っていた。

「あなたも進学すれば良かったじゃない」
「バーロー。今更、受験勉強が間に合うかよ」

たしかに休学のブランクは大きい。
明晰な彼の頭脳には推理に必要な様々な知識が詰め込まれているがそれは大学入試において必ずしも役に立つとは言えない。宝の持ち腐れ。
シャーロック・ホームズシリーズを執筆した、アーサー・コナン・ドイルでさえ、大学時代の成績は並みであり、主席ではなかったのだ。

「灰原こそ大学に進学しなくて良かったのか」
「宮野」
「ああ、わりぃ。つい、癖でな」

彼と同じく、私も幼児化していた。
その時に名乗っていた偽名は、灰原哀。
黒の組織から追われていた私を匿った際に阿笠博士が名付けたその偽名の由来は、ホームズと同じく架空の探偵であるコーデリア・グレイとV・I・ウォーショースキーから組み合わされたものであるとのことだ。
彼はたまに、こうしてその時の名前で呼ぶ。


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