工藤新一「お前、案外可愛いとこあるよな」宮野志保「か、かわっ……!?」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/18(火) 23:50:13.96 ID:5ksJ/A01O
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

私は嗤う。盛大に、高らかに。
愉悦という名の哄笑を、事務所に響かせた。
イギリス人のクォーターである私は、母譲りの赤みがかった茶髪を振り乱して、笑い転げた。
ミステリ女王、フハリー・クイーンとなって。

「お前……いくらなんでも嗤いすぎだろ」
「ご、ごめんなさい……つい」

ひとしきり嗤ったあとで工藤君に白い目で見られていることに気づき、自らのはしたない醜態を恥入り謝罪すると彼はぶっきら棒な口調で。

「ま、いーんじゃねーの?」
「えっ?」
「昔っから灰原は……いや、宮野はさ、仏頂面よりも笑った顔のほうが可愛いんだからよ」

などと褒められて、私は困りつつも確認する。

「く、工藤君はこんな私を嫌いにならない?」
「バーロー」

優しく頭に手を乗せて、彼は太鼓判を押す。

「馬鹿なこと言ってねーで、さっさとおっちゃんのタンスからパンツ持ってこいよ」

それは絶対、工藤君の仕事だと思うけれど。
私は嫌な顔ひとつせずに、はい、と頷いた。
だって私はこの素敵な名探偵の助手だから。


【糞ったれ同盟】


FIN


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