深月フェリシア「かなえって怖くね・・・?」 さな「はい・・・」
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◆LXjZXGUZxjdx
[sage saga]
2020/02/14(金) 00:10:43.13 ID:zlrxVPJL0
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桜子「 |―――以上が、知古辣屋零号店のウワサが仕入れた雪野かなえの可能性| 」
桜子「 |雪野かなえのバレンタインデーとそれに至るまでの日々に、起きたかもしれない色んな出来事の可能性| 」
やちよ「かなえ・・・」
みふゆ「かなえさん・・・貴女は本当に・・・・」
ねむ「よくやったね桜子。桜子のおかげで僕の魔力をほとんど使わないでウワサの力を引き出せたよ。偉いね」
桜子「 |うん、頑張った。もっと褒めて| 」
ねむ「さて、これで知りたい事は知れたかな? みふゆ、やちよお姉さん」
やちよ「ええ、十分すぎるほどよ。ありがとう、柊さん、桜子さん」
桜子「 |ひとつ疑問。やちよとみふゆは結局何が知りたかったの?| 」
やちよ「そうね・・・。一言で言うと、かなえの本音、かしら・・・」
桜子「 |本音?| 」
やちよ「かなえとメルが亡くなって、私はずっと罪悪感で圧し潰されそうだった。私の願いのせいで二人を死へ導いてしまったと思っていたから」
やちよ「だけれど、いろはと出会って、ずっと見ることができなかったかなえとメルの遺品を見たら、二人から『未来に進んで』と言われた気がして、私は再び前に進むことができた」
やちよ「でもね・・・。ある時ふと思ってしまったのよ・・・。『未来に進んで』と言われた気がしたのは、私の罪悪感を払しょくするための妄想で、かなえやメルの想いを都合のいいように解釈していたんじゃないかって・・・。二人は本当は私のことを恨んでいたんじゃないかって・・・」
みふゆ「そんなことは絶対にありません。かなえさんは、ワタシたちのために『命を燃やす程の覚悟がある』と言っていました。それは嘘偽りのないかなえさんの本音です。そうですよね、ねむ?」
ねむ「今視た可能性は、あったかもしれない可能性を示している」
ねむ「生前の雪野かなえが『命を燃やししてでも恩返しをしたい』という気持ちを抱いていなければ、それを発言する可能性は生まれない」
ねむ「従ってあれは、紛れもなく生前の雪野かなえの本音で相違ないよ」
みふゆ「かなえさんは自分で進むべき道を選んだんです。それがやっちゃんを守るという事だったんです。それを果たしたかなえさんは、やっちゃんのことを恨んでなんかいません。むしろ誇りながら旅立ったんです」
みふゆ「だから・・・もういいんですよ、やっちゃん。かなえさんの事で自分を責めないでください、これからもずっと」
みふゆ「そして、かなえさんに守ってもらったその命を大事にして、未来に進んでください。かなえさんはそれを望んでいます」
やちよ「そうね、分かったわ・・・。それを知ることができて良かった・・・本当に・・・。これで私はもっと進めるわ。未来へ・・・」
やちよ「ありがとう・・・かなえ・・・ありがとう・・・」ウルッ...
ねむ「同じような結果になると思うけど、続けて安名メルの可能性も視ていく?」
やちよ「ええ、お願いするわ」
おわり
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