8: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/02/10(月) 00:46:25.47 ID:CDwt0mRk0
ぼくのアイドル論とは全く無関係に、ぼくはそもそも面食いで、可愛いアイドルが好きだった。当然カッコいいアイドルも。そういう意味では、Pサマの存在は、なんていうか、こう……非常にモチベに繋がっている。そして毒でもある。心臓に負担が、が、が。
「千川ァ。俺の代わりに、こいつの教育すっか?」
「おいしいところはPさんにお任せしますよ」
「ちっ」
「それじゃあわたしは、銀行に行くついでにお昼にしてきます。りあむちゃんは午後からレッスンでしたよね? 頑張ってください」
「う、うん。がんばる。ぼく、がんばるよ」
暗示みたいになってしまった。ちひろさんは薄く笑って、鞄を片手に事務所を出ていく。
「りあむ、腹ァ減ったか?」
キットカットが口から半分飛び出している女へかける言葉とは思えなかった。ぼくは無言のまま、飛び出した半分を口の中へとしまって、もぐ、もぐ、もぐ。
お腹をさする。とりたてて空腹という感じではない。ないけれど、ちひろさんが言ったように、午後はダンスレッスンとボイトレがある。ここで食べておかないと次がいつになることやら。
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