35: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/02/10(月) 01:23:20.45 ID:CDwt0mRk0
肌に触れているのはPサマのコート。くたびれた、しわくちゃの、小汚い。その内側には男性的な、少し筋肉質の肉体が感じられる。ぼくのおっぱいがPサマの胸板で潰れていて、起き抜けだったから下着をつけていないことを思い出したけど、恥ずかしさは不思議とあまりない。
ぼくが背中に手を回したので、密着度合いは一気に増している。Pサマの右手がぼくの後頭部へ、左手がぼくの右肩へ、それぞれ痛いくらいの力。
「……やりたい仕事なんて、やれねぇもんだ。そういうもんだ」
Pサマは誰かに言い聞かすようにそう言った。当然ぼくにであるような気もしたし、だけれどなぜか、風に乗せただけのような気もした。
そうして、ぼくがバズるきっかけとなったアイドルグループの名前を出して、
「俺は昔、あいつらのプロデュースをしていた」
初耳。彼女たちはぼくの事務所の上、本社の所属だったはずだから、つまりPサマは本社勤務だったということになる。それってかなりのやり手なのでは?
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