31: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/02/10(月) 01:16:06.53 ID:CDwt0mRk0
「どいつもこいつも節穴ばっかりだ! ぼくがなんか頑張ったか? 頑張ったかよぅ! 輝いてたか? 尊かったか? そんなわけない! みんなみぃんなぼくのことなんか見てやしないんだ!」
注目を浴びたかった。ちやほやされたかった。承認欲求を満たす手段があれば、すぐにそれに飛びついた。
けれど、違う。違うんだ。ぼくのこの憤りは、そんなところに根差していない。
「誰も彼もわかっちゃいない! アイドルに対してなぁんも思い入れがないくせに! お遊び感覚で向き合ってさぁ! 可哀そうだ! そんなの可哀そうじゃんかよぉ!」
この世に普く尊いアイドルたちが。
ぼくよりも、もっとずっときらきらしているみんなが。
こんなダメ人間よりもダメってことは、絶対にない!
「やだ! やだ! もうやだよぅ! アイドルになんかなれなくったっていい! 尊くなくたっていいしきらきらできなくたっていい! そんなことぼくは望んでない! いや、そりゃちょっとくらいは望んだかもしれないけど! けど!
ぼくのアイドル論が! 尊さに対する熱意が! 凄いねって言ってくれたらそりゃぼくだって嬉しいよ! 嬉しかった! ちやほやされて幸せだった! でも違った、違ったんだ!」
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