5:伊丹 [sage]
2020/02/08(土) 20:01:15.13 ID:2EYiqEug0
でも、脇で私がずっと見ていたことに気がつき、
彼は少し照れたように頬をポリポリとかく。
多分、私が笑っていたからだろう。
「日課の時刻合わせ、お疲れさまです!」
「はは、ありがとう!」
彼は毎朝、劇場へ1番に出勤してくる。
朝出勤すると、いつもこうして腕時計の時刻合わせをする。
最近、朝早く劇場に来るようになった私が知った、彼の習慣。
「……そんなに毎日時刻がズレるものなんですか?」
ふと気になって聞いてみる。
私も腕時計を持っているけれど、一週間後に見てもそう時刻はズレていない。
「そうだな。俺のは機械式だからなぁ」
キカイ式…?腕時計にも種類があるのだろうけど、違いがわからずに首を捻る。
そんな様子を見た彼はクスリと笑い説明してくれる。
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