21:伊丹 [sage]
2020/02/08(土) 20:27:04.83 ID:2EYiqEug0
「……?顔にケーキでもついてるかな?」
「あ、いえ…。Pは父と背格好が似ているので!
ネクタイのサイズとかあるなら教えてもらえないかなと思って」
「んー確か、用途によってネクタイのサイズがあるのは知ってるけど、詳しくはないな…。
もし良かったら、プレゼント選びに付き合おうか?」
「…え、本当ですか!?それは…すごく助かります!」
「流石に今日はダメだけど、日付さえ決めてもらえれば都合つけるよ。
なにより、親孝行は応援しないとな!」
図らずも、彼と一緒に出かける約束をしてしまった。
少し先の事とわかっているのに、今から何を着ていこうか、考えてしまっている。
心が躍る。
子供みたいに、はしゃいでしまっている自分がいる。
「聞きましたからね、Pっ!
言質はしっかり取りましたから、忘れたなんて言わないでくださいね?」
わざとメガネをクイッと上げて、少し怒ったような顔を作って、身を乗り出して彼を問いただす。
そうしないと、
だらしない口元の緩みを抑えられないと思ったから!
彼は私の様子を見て、ニッコリ笑って
わかったよ、と返してくれた。
ああ、これは私、抑えられてないんだな…。
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