18:伊丹 [sage]
2020/02/08(土) 20:22:03.05 ID:2EYiqEug0
◆
「んー、なんだか今日は自分のすべてを出しきれた自信があります!」
「そうだな。監督からの受けも良かったようだし、いけるかもな!」
今日はテレビドラマのオーディションがあった。
主役ではないけれど、出番の多い役。
オーディション本番でも、役をうまく表現できた手応えがある。
付き添いで来てくれた彼も同じように思ってくれていたようで、
会場を出た私達の足取りは軽かった。
彼は腕時計をチラリと見やる。
「さて、このまま劇場に帰るには少し早いか…。
紗代子、どこかカフェにでも入ろうか」
「え…いいんですか、P!」
「はは!たまにはな。それに今日のオーディションの役作りですごく頑張っていたから。
少しくらいハメを外してもいいだろう」
今日のために桃子ちゃんや琴葉さんに演技指導してもらっていた。
本当に劇場の仲間たちには頭が上がらない。
なにかお礼をしたいな、と考えていたところだったから、ピッタリなお店をひらめく。
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