15:伊丹 [sage]
2020/02/08(土) 20:15:39.31 ID:2EYiqEug0
「……ふふっ、なんだか、ドラマや映画に出てくる爆弾の起爆時間の音みたいですね!」
「ははは!間違いなくその音が元だろうけどな。
時計の裏側をみてごらん」
見ると、裏側はスケルトンになっていて、中の構造が見えるようになってる。
絶えず丸い部品がギュルギュルと回っていて、無数の歯車や部品がみっちり詰め込まれている。
それらの部品が、どんな機構でどんな役割をするのかわからないけど、
ものすごく精巧な機械ということはなんとなくわかる。
「このギュッと詰まった中身とか、
この音とか、ズシッとくる重さが機械式のいいところでな。
このシリーズも今度日本で復刻される予定でーーー」
と少し熱っぽく機械式時計を語るP。
私はそれの全部を理解することはできなかったけど、
いつになく楽しそうに話す彼を見ているうち、笑みが溢れる。
「フフっ…!なんだかP、マニアさんみたいですね?」
「……あ、ゴメン。こんな話、つまらないよな?」
喋りすぎた、と感じたのかしょんぼりするP。
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