9:名無しNIPPER[saga]
2020/02/06(木) 18:18:35.65 ID:lh55PHNT0
――オーディション会場
伏木富里子「おはようございます。スタッフのみなさん、今日はよろしくお願いします。えへへ」
スタッフA「よろしくお願いします……って、何してるんですか?」
富里子「? 何って、セーターにできた毛玉を集めてうさぎさんを作ってるんですよ〜」
スタッフA「は、はぁ……」
P(まさか彼女が出場しているとはね)
まつり「須五井プロダクションの伏木富里子ちゃんなのです。これほどの実績と知名度のある人も出場していたのですね」
P「ええ。そうね……」
P(伏木富里子、25歳。須五井プロアイドル部門正所属。わたしと同じ養成所の二期上で、当時は俳優志望だった。少なくとも不思議ちゃん系アイドルに進む噂なんて聞いたことなかった)
P(おそらく練習生登録の段階で、事務所サイドが役者一本では食べていけないと判断したんだろう。元々プロポーションはずば抜けてたし、この路線ならそちらも武器になる)
P(実力はあっても役者として認められていない以上、超人気アイドルの現在でもミュージカルはオーディションからの出場――と考えれば合点はいくけど)
P(まずいな。現状の世間的な評価でいえば、おそらく彼女はまつりのほぼ上位互換……制作側としても、知名度の高い人材を使えるに超したことはないだろうし)
まつり「それではPさん、行ってくるのですよ」
P「あ、うん。いつもどおり、まつりらしく頑張ってね」
まつり「ベストを尽くせれば悔いはないのです。いざ出陣なのです」
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