44: ◆x8ozAX/AOWSO[saga]
2020/02/05(水) 17:52:24.63 ID:zm72+V2G0
ピロンッ
同時、俺のスマホが震えた。
また、笑いそうになる。
美穂『響子ちゃんと遊びに行きたいんですけど、今お二人はお暇だったりしませんか?』
P『同じ事考えてたとこだ。〇〇駅のデパート4階にいるから』
美穂『向いますっ!!!』
響子「お兄ちゃーん」
俺が美穂に返信を送ったと同時、試着室の方から響子に呼ばれた。
ファッションショーの続きだろうか。
P「はいよ、今行く」
シャーっと、試着室のカーテンが開いて。
そして、俺は息を呑んだ。
響子「じゃーんっ、どうでしょう? いつもより少し大人っぽいのを選んでみたりしてみたり……してみたんですけど……」
白色のワンピースに水色のジャケット。
黒地に白のストライプのリボンを着けた響子は、まるで大学生みたいに大人びて見えた。
響子「……あー、照れてる。しっかり見て欲しいって思ってましたけど、目を逸らされるのも分かりやすくて良いですねっ」
P「……ドストライプだ」
響子「縦縞……」
P「……響子」
響子「は、はいっ」
P「……大人になったな……」
響子「……お父さんみたい……」
P「いやうん、凄く良い。凄く……うん、良い」
響子「語彙力……」
P「綺麗だよ、響子」
響子「……あ、ありがとうございます……」
P「……凄く綺麗だ」
響子「……も、もう十分です……」
美穂「えっ混ざり辛い……」
卯月「でも混ざるんだ……」
気が付けば、俺の左右に美穂と卯月が居た。
思ったより早い到着だった。
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