32: ◆x8ozAX/AOWSO[saga]
2020/02/05(水) 17:45:24.07 ID:zm72+V2G0
卯月「それで、響子ちゃんはどんな感じなんですか?」
P「んー……まぁ、上手くやってるよ」
事務所にて。
たまたまソファで寛いでいた卯月に、俺と響子の事を色々聞かれた。
卯月「響子ちゃんとっても役に入り込むタイプですからねっ! 今度美穂ちゃんと一緒に居る時妹の演技やって貰いたいです!」
P「役に入り込む……」
卯月「それと、とってもしっかりしてますから。私達もいつも助けて貰って……プロデューサーさんも私生活いっぱい支えて貰ってるんじゃないですか?」
P「そう、だな」
そうだったなぁ。
そんな日もあったなぁ……
いや、実際彼女に色々と支えて貰っている事は実感している。
最初は分担していた家事も、気付けば彼女が殆どこなす様になっていた。
勿論『俺も手伝うよ、ていうかやらせてくれ』とは提言したのだが、『そしたらお兄ちゃんと二人でのんびりする時間が減っちゃうじゃないですかっ! わたしが全部やっておきますっ!!』と却下された。
いずれ一人暮らしに戻った時に何も出来なくなっていそうで怖い。
『お兄ちゃーん、えへへ……はい、行ってきますっ!』
『お兄ちゃんも……行ってらっしゃいっ!』
『……手、繋ご? 兄妹なんだから問題ないですよね?』
『お兄ちゃんがいないと不安だもん……』
P「……しっかりしてるよ、響子は」
脳裏に過った今朝の回想を思考の彼方に投げ捨てた。
今の響子を美穂や卯月が見たら卒倒しそうだ。
卯月「…………?」
おっと、響子は外ではいつも通りだった。
公私をきちんと分けていると言う点ではしっかりしていると言えるか。
59Res/82.66 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20