19: ◆x8ozAX/AOWSO[saga]
2020/02/05(水) 17:37:49.13 ID:zm72+V2G0
無事買い物を終え、重いビニール袋を両手に再び夜道を歩く。
うーん、液体の調味料類が重い。
響子「持って貰っちゃってごめんなさい」
P「良い筋トレになるよ」
響子「男の人が一緒にいると、荷物持って貰えるからつい買いすぎちゃうんですね……勉強になりました」
P「米とか女性だと運ぶの大変だろうなぁ」
響子「あ、そっちの袋で良ければ私が持ちますよ?」
P「3つとも割と重いし……あ、じゃあ俺の鞄持って貰えるか?」
響子「はいっ!」
一旦立ち止まり、響子に鞄を預ける。
多分俺が持っているビニール袋よりは軽い筈だ。
響子「…………」
P「……ん? どうした?」
響子「んー……どうせならお家で鞄預かりたかったなーって思ってたんです」
P「どうして?」
響子「その方が、ほら、ええっと、その……妹っぽくありませんか?」
P「……そうか? それはどっちかって言うと……」
……あぁ、成る程。
だから響子は一瞬口籠った訳だ。
そして今、夜道でも分かる程に頬を赤らめていて……
P「……メイドさんみたいだな」
メイド良いよね、メイド服めっちゃ良いよね。
響子絶対似合うよ保証するよ一回着てみないか?
響子「……着ませんよ? メイド服」
P「世の中の妹は皆家ではメイド服を着て過ごして」
響子「ませんから」
P「……ダメか?」
響子「ダメです」
P「…………」
響子「そんな目をしてもメッですよっ!」
P「じゃあエプロンで」
響子「それくらいなら全然、って言うかお料理する時いつも着けてますけど」
P「玄関先で『お帰りなさいご主人様』って言ってみてくれないか?」
響子「お兄ちゃんはご主人様じゃありませーんっ」
P「ところでさ」
響子「なんですか……ご……ご主人様……」
P「……もう一回言ってみよう」
響子「鼻の下伸ばしてる変態お兄ちゃんにはこれ以上のサービスはしてあげませーんっ!」
P「で、ところでだが」
響子「……なんですか? おねだりされても言ってあと一回ですよ?」
P「流石にキッツイ、ビニールもう一袋持って貰えないか?」
響子「頑張ってっ、ご主人様!」
P「うぉぉぉぉ!」
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