【禁書安価】垣根「はじめましてだな、一方通行」一方「誰だオマエ…?」
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92: ◆ocnT.96ZZU[saga]
2020/02/06(木) 21:55:49.96 ID:+OTeFIyt0

垣根(……チッ、さすがにヒョロそうでも一発じゃ吹き飛ばねぇか)

 コンテナに手をつき、身体を起こす。

垣根(しかし……何でだ?)

 垣根帝督にとって、さっきの攻撃は意図したものじゃなかった。主観的一面から離れて冷静に考えるならば、一方通行に勝つすべは自分にはなかったことくらい分かる。第一位と戦うことをあらかじめ知っていたならば、やりようはあったが、此度の戦いは突発的ものであった。

 だからこそ、対策なんて何もない。せいぜい一方通行の攻撃を防ぐのが、やっとなはずだ。

垣根(だが……)

 どちらにせよ、やれるだけのことをやるだけだ。御坂妹を守るために戦うだけだ。垣根は再び拳に力を込めた。

一方通行「どういうからくりかは知らねぇがテメェは終わりだァ!!!!」

 怒号とともに、ベクトルを操作し、加速した一位が目の前に迫った。

垣根(まずい…!)

 即座に左腕でガードをするが、第一位の前にはそれは無意味だった。

 一方通行の手が腕に触れ、バキバキと嫌な骨が軋む音が聞こえた。

垣根「がぁぁっ……!!!」

 今まで経験したことない痛みが身体全身を駆け巡った。もはや左腕がどうなっているのかも分からない。

 何とか一方通行を払いのけ、後ろに下がる。彼も垣根を痛ぶる目論見があるからか抵抗しなかった。

御坂妹「あ……あ…」

一方通行「何だァ……やっぱりさっきのは反射のミスだったかァ……少しビビったってのによォ」

 垣根の腕に触れた時、少し違和感があったがそんなこと不安がなくなったことに比べればどうでも良かった。

 先程の混乱は消え、代わりに高揚感に包まれた。自分を殴った敵を殺す経験など、今まで彼にはなかったためだ。 



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