【禁書安価】垣根「はじめましてだな、一方通行」一方「誰だオマエ…?」
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89: ◆ocnT.96ZZU[saga]
2020/02/06(木) 18:52:28.43 ID:+OTeFIyt0

御坂妹「も…もう……やめて…く…ださい」

 その声は一方通行にも、垣根帝督にも向けられているようだった。

 ぼろぼろになりながら、何とか立ち上がっている様子が誰の目にも一瞬で見て取れる。

一方通行「どけ……実験前じゃ、オマエは殺せねェ」

御坂妹「こ…この人には……逃げてもらうように…言うので……お願いします」

 御坂妹のその願いに、一方通行は従ったのか背を向けて、垣根から離れようとした。

 彼とて、そこらの一般人を殺すると面倒臭いことになる。だから、下がった。同情なんてしちゃいない。それだけの理由。とるに足らない。楽しめそうなら相手をしてやっても良かったが、底は見えた。逃してやっても、どっちでも正直どうでも良かった。

 だが垣根帝督は下がらなかった。

御坂妹「何をしようとしてるんですか…!」

垣根「うるせぇ!! 何でお前がこの殺人者に頭を下げて乞うてんだよ!! 本当にどうしようもねぇのはこの男だってのによぉ!!!」

一方通行「ったくよォ…」

 垣根帝督は一方通行の後ろから、再び拳を振りかぶる。

 一方通行は一歩も動かず、後ろも振り返らなかった。

 すでに勝負は決していた。なにせ一方通行には垣根の装甲を無効化する方法が頭にあった、故に彼の攻撃は全く意味のない自殺行為だった。

 彼はそこで立っているだけで、哀れなヒーローは死ぬ。

 ──その筈だった。

「ッ……!!??」

 第一位が生まれてはじめて拳で吹き飛ばされる。



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