【禁書安価】垣根「はじめましてだな、一方通行」一方「誰だオマエ…?」
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◆ocnT.96ZZU
[saga]
2020/02/06(木) 15:32:04.60 ID:+OTeFIyt0
垣根は御坂妹の様子に違和感を感じていた。先程からノスタルジーに浸っているような、まるで今日が最期の日であるかのような、そんな面持ちを彼女が見せていたためだ。
垣根(何なんだ…)
顔を見つめても、理由は分からない。結局、時間だけが過ぎていき、気付いた時には二人の行く先を分かつ岐路に辿り着いていた。
御坂妹「あの…」
垣根が何かを言おうとした時、それは彼女の言葉に妨げられた。何を言おうとしたかは何処かへと消え失せた。大したことではないのは確か。
御坂のほうをじっと見る。彼女の顔は相変わらず感情が希薄なものであったが、何故かその時だけは、違って見えた。
御坂妹「あなたに出会えた一ヶ月は……本当に楽しかったです」
垣根「は?」
別れの挨拶みたいだな、と思った。
御坂妹「ミサカは……これからちょっと忙しくなるんですよね。だからもうあまり会えないかもしれません、とミサカはあなたに打ち明けます」
何だ、そういうことか。もっと重いものを背負っている気がしたが。
その直後、彼女が顔を背けたのを垣根は見逃さなかった。
垣根「お前…」
御坂妹「ありがとうございました…」
垣根が何かを言う前に、御坂妹は何処かへと走り出した。あまりにもそれは機敏で、あいつはあんなに早く走れるのか、と驚いたほどだ。
彼女が三十メートルほど離れてから、ようやく彼は決意を決めた。
垣根(何だか悪い予感がする……この違和感。俺の感じる直感が正しいなら……あいつは!)
彼は気付いていなかった。記憶はなくなっても、“垣根帝督”として培ってきた感の良さは消えていなかった、ということ。
そして昔の彼が人一倍、死の臭いに敏感であった、ということを。
学園都市の夕焼けの元、サイレンが木霊した。
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