男「僕の生徒は亜人だらけ」ミレイア「ろっ、六回目だからって嬉しくないんだからっ」
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569:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2020/09/03(木) 20:44:22.74 ID:LLAU6F5h0
ベール「幽霊なのに扉を開けて、礼儀正しいのね」

男「人間時代の癖でね」

ルーティ「ごきげんよう、先生。ベールクレアさんに指南していただいてたの」

男「確かにベールさんの方が頭がいいしなぁ………」ガックシ

ルーティ「ふふ。大丈夫ですわ先生。それを口実に友人と語り合っていただけ」

ベール「友人……。それで私になにか用かしら」

男「ん。いやとくに用はないけど。僕も友達に会いに来ただけだから」

ベール「と、友達って///」カァッ

男「もしかしてお邪魔だったかな?」

ルーティ「いいえぇ。先生が邪魔だなんてそんなこと、ありえない。ねぇ、ベールクレアさん」

男「ならよかった。でも二人がお友達って言えるほど仲が良かったなんて知らなかった。もしかして趣味が一緒とか?」

ルーティ「いいえ。とある理想の話を」

男「理想?」

ルーティ「100万人を救うためには1人を犠牲にするのが正義であるなんて狂った世界で、その逆は悪となり得るか」

男「?」

ルーティ「1人を救うために数多を犠牲にしたものは大悪人となってしまうのか。その本質は同じ場所にあるというのに」

男「なんだか難しい話をしているね」

ベール「あんたのことよ」

男「僕が? どういうこと?」

ベール「みんなのためって、自分自身を犠牲にしてるあんたは一体なんなのかって話」

ルーティ「もし先生が正義というなら、きっとその近くには」

ルーティ「とーっても悪い人がいるんじゃないかしらって話よぉ」

男「はは。僕の周りには良い子しかいないよ」

ルーティ「嘘」

男「え?」

ルーティ「だって私悪い子って先生思ってるでしょお?」

男「そんなことない」

ルーティ「嘘よ」

男「君がそうなったのは僕のせいだ。僕が君に向き合わなかったから君を追い込んでしまったんだ」

男「だから君は悪くない。悪いのは僕で。それにルーティさんが良い子だってことは僕はずっと前から知ってる」

ルーティ「先生………」

男「だから、僕の周りには「ふふ、うふふ、うふふふふふ」

ルーティ「なぁんて甘いのかしら。私がこうなったのは先生のせぇい? 違う。私は元より歌手になりたかった」

ルーティ「でも前の私はほーんとに弱くて情けなくて。いい加減そんな私が嫌になって堕ちて、堕ちて、堕ちて堕ちて落ちて堕ちて!!」

ルーティ「その果てで魔女の劇薬を手に入れた」

ルーティ「ほら見て先生。その力で私はとぉっても美しくて、皆に望まれて、好きなものなんでも手に入るようになった!! あなたに優しくしてたのは先生には前の私がお世話になったから、せめてもの恩返しをしようとしていただけ」

ルーティ「ふふ、うふふ、なのにこの私が先生のせいで? あは、あはははは、何を思いあがっているのかしらぁ」

ルーティ「ばぁか」


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