男「僕の生徒は亜人だらけ」ミレイア「ろっ、六回目だからって嬉しくないんだからっ」
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458:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2020/08/10(月) 22:28:24.99 ID:HsNCgYnu0
「何をしてるんですか。神父さん」

「…おや、先生」

「僕には、スズシロさんを、殺そうとしてるようにしか、見えないんですが」

大丈夫だよ。

「………どうしてここに?」

「軍隊が攻めてきましたから、それを知らせようと思いまして。そんなことより、あなたは一体なにを」

「仕方ないことなのです」

「仕方ない。何が仕方ないっていうんですか」

先生、どうしたの?

「こうすれば村の皆は救われます! スズシロはこの村の守り神になるために生まれた存在なのです!!」

「何を言ってるんですか! その鉈を捨ててください!!」

「貴方は村を亡ぼすつもりなのですか!」

「村一つのために何の罪もない子供を殺すんですか! あなたの女神はこんなことを望んでるんですか!?」

「女神がなんですか! いくら祈ってもこの世は良くならない! 邪悪な亜人には神の威光など通じない!! こんな世界に女神などいませんよ!!」

そんなことないよ。

だって女神様はお願いかなえてくれたよ。

先生を呼んでくれたんだから。

「だから私が神を作るのです! 私たちを守ってくれる神を!! だから邪魔を、っっ!」

先生、人を叩いちゃだめだよ。

「スズシロさん。逃げよう!」

先生が私の手を握ってくれた。

暖かい。とっても暖かい。

「このっ、邪魔をしないでください」

お父さん。先生を叩かないで。

血が出ちゃってるよ、先生。

「このっ、このっ、邪魔をするなっ」

「ぐっ、うっ、うぐっ」

やめてお父さん。先生も死んじゃうよ。

逃げて、先生。

「大丈夫。大丈夫だからね、スズシロさん」

「ええいっ、こうなれば先にあなたを殺すことにしましょうか!」

「っ」

「―――っ」

「えっ」

必死に力を入れたら体がちょっと動いた。

なんとか先生を突き飛ばす。

ごりっ、ばきって音がした。

痛い。

とっても痛い。

死ぬのかな。

やっぱり怖い。

先生のためなら死ねるって思ったけど、やっぱり怖いよ。

死にたくないよ。


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