男「僕の生徒は亜人だらけ」ミレイア「ろっ、六回目だからって嬉しくないんだからっ」
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425:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2020/08/04(火) 20:31:32.05 ID:oU+ig+it0
「先生、ありがとうございましたー」

「はい、それじゃあまた明日」

半年がたった。

村の共用施設のような場所で僕は教師として子供たちに勉強を教えている。貰える給金はスズメの涙程度だけど衣食住は保証されているから十分だ。

だからなんとか生きてはいけている。でも帰る手段は見つかっていない。

本当に、僕は1000年以上前の戦争時代に来ていた。まだ人間と亜人が共存できてない時代に。

「さて、と」

授業を終えた僕は余った時間でこの世界を調べることにしている。なにかヒントが見つかるかもしれないからあらまさんにお願いしていろんな文献を仕入れてもらい、時にはあたりを歩き回って何かないかと探す。

成果はまったくないけどね。

「学校が恋しいな」

時折こうして無性にみんなが恋しくなる。人間に囲まれた生活だと特に皆の姿が頭を過る。

「う、うぅー」

「………?」

声が聞こえた。子猫の威嚇のような唸り声が。

さて一体誰かとその出所を探ると

「じぃー」

女の子がいた。木に隠れてこっちを伺っている。その長い黒髪、どこかで

『よろしくね、ボク!』

ま、まさか、いやそんな

でも彼女は

いや、つまりこれは

ロウェナさんが生きている、時代?


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